ドイツのゼンパーオーパー劇場での公演にむけて
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こちらは、なかなか聞けないこと、言えないことを密かにダイレクトに発信していくブログです☆
ス〉まずは、5/5 (木)に予定していました宗次ホールでのソロリサイタルですが、ドイツのドレスデンにあるゼンパーオーパーという、劇場からの出演のご依頼の為、一旦中止となりました。
一時帰国も検討しましたが、コロナ禍のため、スケジュール的に難しく、このような判断になりました。ご理解いただけますと幸いです。
さて、今日はその公演についてお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
真〉よろしくお願いします。
ス〉まずは、率直に今の気持ちをお願いいたします。
真〉そうですね。2019年に日本に完全帰国してからは、日本でしか歌っていなかったので、それまでのフリーランスとして海外で歌手活動をしていた頃を思い出しました。昔のような、自分のホームでない場所に歌いにいく、そんなワクワク感を感じています。
ス〉今回はプッチーニ作曲『蝶々夫人』に表題役で出演とのことですが、何か思い入れはありますか?
真〉はい。まず、私がアメリカに行ったばかりの頃、「日本人で、海外で歌いたいなら、モーツァルト作曲『魔笛』の”夜の女王”役か、プッチーニ作曲『蝶々夫人』の”蝶々夫人”役のどちらかを選んだ方が歌手としてのキャリアに繋がりやすい」と言われたのを覚えています。そこで私は夜の女王を選びました。理由としては、まだ蝶々夫人は自分の声には早く、蝶々夫人の前に取り組む必要のある役が多かったからです。
それからは、夜の女王役から抜けなくなり、苦しんだこともありましたが、開かれたドアもたくさんあり、ありがたい機会にたくさん恵まれました。
ス〉私も真理さんの”夜の女王”の録音はたくさん聴きました!
蝶々夫人を歌われるようになったのはいつからでしたか?
真〉日本で仕事を始めてからです。歌手としてのキャリアを見つめ直し、蝶々夫人に挑戦しようと思いました。日本で2つのプロダクションで歌わせて頂きました。
しかしながら、このコロナ禍で、なかなか海外に行けない時期にヨーロッパから出演のご依頼が来ることは予想もしていなかったので、不思議なご縁にとても驚き、嬉しく思っています。
ス〉何かヨーロッパでの思い出はありますか?オーストリアのリンツ歌劇場では専属歌手だった時代もありましたよね。
真〉はい、4年間、リンツ歌劇場で専属歌手を務めました。思い出の一つとして、私がR.シュトラウス作曲『薔薇の騎士』の”ゾフィー”役を歌いたくて、歌わせてもらえるよう劇場にお願いしましたら、役を頂けたことです。
その時は、お願いが通ったことにまず驚きました(笑)。ドイツ語圏でドイツ語の曲を歌うのは凄まじいプレッシャーでした。四苦八苦してる私を見て、同僚の歌手達や劇場の方々が助けてくれたのをよく覚えてます。お茶などをしながら、発音のコツや、音符上のドイツ語の捌きなどを細かく指導してくれました。
とても困っていたのでありがたかったです。
ス〉みなさん、協力的に対応してくださったんですね。
真〉そうなんです。助けを求めていた自分に、手を差し伸べてくださった友人達に感謝しています。そういうこともあり、困ってる人がいましたら、自分も助けようという思いが強まりました。
ス〉ありがとうございます。ドイツ入りしてからは、どんな時間にしたいですか?
真〉日本での毎日は、大学の仕事やプライベートレッスンや別の公演の準備に追われています。もちろんそれも大いに楽しんでおりますが、ドイツにいる間は、ゼンパー歌劇場でのリハーサルと数回の公演なので、自分のために時間を使えそうです。自分に向き合って、今後につながる充実した時間にしたいと思っております。あと、ドイツのビールを飲んで、じゃがいもとソーセージも楽しみたいです♪
ス〉素敵な時間になりますように^^ 今回もありがとうございました!
真〉ありがとうございました!
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