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Youtube /音源を使っての勉強方法

皆さま、こんにちは!

森谷真理オフィシャルサイト スタッフブログです♪

こちらは、なかなか聞けないこと、言えないことを密かにダイレクトに発信していくブログです☆

ス〉8月になりましたね!今月は真理さんの普段のレパートリーから少し離れた曲を歌う機会が多いですね!8月20日サントリーホールにてベルク:歌劇「ヴォツェック」から3つの断章 作品18。8月28日ザ・シンフォニーホールにてバーンスタイン:交響曲 第1番「エレミア」などなど。

真〉そうですね。ベルクの「ヴォツェック」は普段のレパートリーより少し重めですね。バーンスタインの「エレミア」はメゾソプラノのパートで私のレパートリーではないので、頂いた時に悩みましたが、色々と理由があり、チャレンジしてみようかな、と思いました。

ス〉日頃と違うレパートリーを歌うときはどのようなことに気をつけているのでしょうか?また、どのように調整していますか?

真〉曲によって調整の仕方も変わるのですが、例えば、1音だけ低い音なのか、全体的に低い音域なのかでも変わってきます。数多く新しい曲に取り組む事自体はとても勉強になります。しかし、何度も本番に出したことのある曲は、やはり完成度が高いように感じます。その時は完璧ではなかったとしても、何回も向き合う度に新しい発見があります。

ス〉ありがとうございます。夏休みはコンサートだけでなく大学での会議や夏期講習、オープンキャンパスなども行っていたようですが、レッスンなどでの生徒さんの様子はいかがですか?

真〉皆さんよく頑張っています。ただ、最近Youtubeや音源を使った勉強方法について疑問に思うことがあります。音源やYoutubeを使って譜読み(曲の音取り)を行っている事です。慣れるまでは大変かもしれませんが、楽譜から音を取れるようになることをお勧めします。Youtubeやその他の音源は、「この歌手はどんな歌いまわしで歌うのか」や、「どういった表現があるのか」など、芸術的表現やテクニックなどの参考に、沢山の歌手を聴いてみて欲しいと思います。

ス〉特にYoutubeは誰でも投稿できるので、言い方は良くないですが、あまり参考にならない動画も流れているわけで。。

真〉そうなんです。多少経験があれば、参考にすべき演奏、そうでない演奏などの判断が付くかと思いますが、まだ経験も知識も浅く、良し悪しがわからない学生さん達にはちょっと危険なプラットフォームだと思います。私がまだ学生だった時代に出まわっていた音源は、すべて大手の会社が製作したもので、そういった会社と契約できる”著名な音楽家”や”名歌手”でない限り、音源が出まわることは余りありませんでした。したがって、現在勉強している学生さんにお勧めしたい方法は、一昔前の歌手を探し、聞いて学ぶことですね。

また当時は、Youtubeなど便利なものもなく、CDやレコードも全て買うわけにもいきませんから、図書館で録音や映像を視聴したり、資料を読んで勉強していました。一つの音源を探すために、何十曲も聞かなければ見つからない時もあり、早送りしたり巻き戻したり、借りれる本数も制限があるので、何度もカウンターに行ったりと(苦笑)1つの音源のために1日潰れることも多々ありました。

ス〉かなりの労力でしたね。。

真〉そうですね。でも、その時は面倒だとか、労力だとかは感じませんでした。それが当たり前でしたので(笑)その分たくさんの演奏を聞くことができ、様々な歌手を知ることが出来ました。時代の変化により便利になっていくことは、そのような勉強の機会を失ってしまっているように感じる時があり、幸せなことなのか、残念なことなのかわからないなあと思います。少なからず、情報に対する正しいアプローチが必要だとは思います。

ス〉ありがとうございました!

 

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